もしあなたが井口さんと同じ立場になったら

この記事はSHIROBAKO Advent Calender 2020 の17日目の記事です。

私は新卒3年目で転職をして2020年からいまの仕事をしているのですが、様々なことがありました。

その時に「これは井口さんと同じ境遇ではないか」と思う瞬間が多々あったので、どうすれば良いのかを書いておきながらできていないことが多すぎてとても辛い気持ちになりましたが自分なりに考えてみました。

SHIROBAKOとは関係ない内容が多めですが、ご容赦ください。

つらいアラートを出せるようにしましょう

仕事をしていると想定外の箇所で問題が発生して詰む時があります。

たとえば

  • AWSのドキュメントに書かれている内容が古く、現在の仕様と違ったため手順通りに環境を構築できなかった
  • 最も新しい安定版で環境構築したらいつもつかっているパッケージが死んだ

などなど、あると思います。この時気づかずに時間を消費してしまうこともあります。

この「時間の消費に気づかない」というのが大きな罠です。

もし時計が近くにあるなら、10分調べてダメなら聞いてみようとかでも良いと思います。ヘッドホンつけてるなら、今の曲が流れている間は必死に調べてだめならアラートをだそうとか、それでも良いです。気持ちぶん早くアラートをあげて相談すると迷宮入りを防げます

ちゃんと寝る

明日のこと考えると不安で仕方なくなって寝れなくなります。なので、いつもより長く布団に入って寝てください。寝れる寝れないを考えるよりまず布団に入ってください。

分報にメモを残す

もし分報をしている環境で、誰かに仕事の進め方やヒントを貰ったのであればすぐに残しましょう。

パプリックチャンネルの分報とかに残すと、言質を取るために書いたと思われるかもしれませんが、言質を取るために残すのではありません。自分がどのようにタスクを進行しているのかを自分や周りに知ってもらうために残すのです。周りに知ってもらえれば「ああ、あの人はこのタスクをこなしているんだな」と理解してもらえます。

もし知ってほしい人があなたの分報に入っていなかったりミュートにしてても良いのです。なぜなら、自分がどのタスクをこなしているのかという明確な記録がつくので自分の支えになるからです。つまり、分報は自分しかいなくても大丈夫です。

また、先程のような状態を分報に残したとしましょう。

AWSのドキュメントに書かれている内容が古く、現在の仕様と違ったため手順通りに環境を構築できなかった

もしこの状態になっていた場合、一見「成果が出なかった」と見えるのですが「構築しようとしたこと」「手順通りにいかなかったこと」「ドキュメントの内容が古かったということ」の3つの仕事や発見をしたということがわかります。自分を否定しないでください。

(あなたのチームに井口さんがいる場合は)余計な一言を言わないでください

もし仲間があなたが思う簡単な箇所で詰まっていたとしましょう。例えば整数型だと思っていた定数が文字列型だった場合とかですね。その時にこう言いたくなるかもしれません。

ここは文字列型だからその比較式は使えないよ。君本当にjs書けるの?

この最後の「君本当にjs書けるの?」は余計な一言で、その言葉は大ダメージです。余計な一言の区別がつかないのでしたら何も言わないでください。まだ軽傷で済みます。

酒で解決はできません

お酒を飲めば誰でも気分転換になると思わないでください。そういうことが苦手な方がいるのもお忘れなく。

SHIROBAKO 16話 「続・ちゃぶ台返し」より 小笠原さんのセリフ

飲み会などは、自分の上司や同僚などと喋ることによって仕事中では気づかない相手の意外な側面や性格を知ることができたり自分のことも相手に知ってもらえることが多い機会です。しかしこれは、相手の曇り顔を晴らすために使うものではありません。お酒が苦手な人がいるのはもちろんのこと、後輩にとっては相手にビール注いだり…みたいな手間がかかるわけなので余計に気を使うことを忘れてはいけません。

そしていちばん重要なのは根本的な解決になっていないことです。

茶沢さんを見つけてください

 井口さんがキャラクターデザインで何度もリテイクをしてすこし病んでいた部分があるかと思います。制作陣のフォローがないのは話中で語られていますが、そもそもこのようなことになったボトルネックは茶沢さんです。この存在を見つけてください。そして、もし直接野亀さんとつながりを作れるのであれば早めにつくっておきましょう。(社内開発であればできることが多いかと思います。)

おかしいことは具体的に言いましょう

何か自分の絵と違います。

何か可愛さが足りない。

何か納得がいきません。 

SHIROBAKO 16話 「続・ちゃぶ台返し」より メール本文

 この文章ではなにがおかしいのかを具体的に汲み取ることがとても難しいです。

なお、このときの小笠原さんと木下さんは具体的とは言いませんが、ヒントをボンボンと出しています。すごいです。

エンジニアの方ではないのですが、とあるクリエイターの方と以前一緒に話をしたときのことです。たまたま一緒にお話をしていた際に「『かわいい感じで』とか『凛々しい感じで』と言われても人によって捉え方が異なります。口角を上げるとかそういう感じで言ってもらったほうがわかります。」と言っていたのを覚えています。自分では誰でもわかると思っていても相手にうまく伝わらないことがあるので気をつけたいですね。

おまけ: 君も井口さんみたいに武装する?

ここは完全に余談ですが、最近ではリモートワークできる環境が増えたこともあり、自宅で落ち着いた服装で仕事している方もいらっしゃるかと思います。自宅にもしコスプレ衣装があるのなら着ながらしたくなりますよね。なりませんか?私はなりました。

緊急事態宣言が出ている間は友利奈緒や泉こなたになったりしましたが、着ているときの非日常感は自分をまくし立ててくれるので楽しかったです。まあでも普通の服に比べると着るのめんどくさいし手間なので結果として飽きてしまいました。(”冴えない彼女の育てかた”の”澤村スペンサー英梨々”みたいにジャージがやっぱ楽ですね。)真面目な内容のまま記事を終わらせたいので画像は載せません。