世の中はコミケ新刊のために奔走していて「師走って本当に忙しいんだな」と思った2022年の年末、今回もまた実家に帰省しようとしていたのですが飛行機が高くて悩んでいました。そんなことをDiscordでおしゃべりしていた時の話です。

「行きの飛行機は取れたけどどうやって帰ろうか考えてるんだよね〜」

「フェリー乗りましょう」

「またえらい選択肢を出してきたな」

「フェリーって結構航路が廃止されていたりするので、乗れる時に乗ってた方がいいですよ」

「なるほどなあ」 

まさかのフェリーを提案されました。まあ夜行バスはしんどいですし、飛行機や新幹線は高いので選択の余地はありませんでした。

さて当日です。博多駅で親戚に見送られて小倉に移動します。東京九州フェリーのターミナルに向かいます。家族全員から「絶っっっっっっ対に寝過ごさないようにね」と念を押されて出発しました。なんかごめんなさい。

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いや、それにしてもソニックって良いですよね。座り心地良いので30分だけ寝ることにしました。

数分後、「次は　行橋」の表示。まさか・・・。

ほんとごめんなさい。寝過ごしました。

あと友人からも馬鹿にされました。悔しい。

まあ、なんやかんやで小倉まで戻り、連絡バスに乗って東京九州フェリーのターミナルまで移動します。

門司港って港って文字入ってるし、その辺りだろうなあと思っていたのですが全然違うんですね。

「門司港とフェリーターミナルの場所が違うのはおでかけオタクには常識ですよ」

「普通のオタクには常識じゃないのよ」

さて、無事フェリーターミナルに着いたので乗船なのですが…

でっっっっっけえ

なんですかこの大きな船。これが動くんですか？車両も乗せて人間も乗せて動くんですか？すごすぎませんか？？

なんだこれ、ハウルの動く城が現実にあったら多分こんなデカさなんでしょうね。実際動く城だし。

まあまあ、中はどうなっているのか乗船しましょう！

やっばぁ・・・❤️

中がリゾートみたいになっている船って、今まで深夜帯のテレビショッピングでしか見た事なかったんですが現実にあるんですね！！！すげえ〜〜〜！！！こんなのが船の中にあるんか！！すっごぉ〜〜〜！！

座席やデッキが外側を向いているので海を一望できます。ごろごろしながら外を観れるので良いですね。

すげえ！横須賀に向けて動き出した！！！！おおーっ！！

フェリーは朝食昼食夕食のほかに夜食もあるようで、出航した後にレストランが開いて使えるようになりました。

普通にレストランがあるし、船の中なのにドリンクバーの機械があるのすごい！！！

まだ出航したばかりなので、四国や大分のあたりをくぐるように進んでいくので船の両サイドから陸の光が見えるのが楽しかったです。

自分でタブレット端末から注文するスタイルでした。船の中にこういったシステムがあるのは面白いですね。

あと支払い時にカードが使えました。海上なのにどうやって！？って感じですが、普通に4Gや3Gの回線を使って通信しているみたいです。レシート見たら処理通番が書いているのでオンラインで通信しているようです。アクワイアラはUCカードのようでした。

船の上で食べるカレーは最高ですね！！！！

今回泊まった宿泊室は一番下のグレードである「ツーリストA」です。なんか・・・こう・・・カプセルホテルを感じさせる雰囲気ですね。

なんかはしゃぎすぎて眠くなってきましたね。一回寝ましょう。むにゃむにゃ…。

うわ！！！起きたらなんか辺り一面全部海！！！！本当に海を渡っているんだなあと思わせる光景でした。

大海原を見ながら朝ごはん食べれるのは素晴らしいですね！船の上で朝ごはん！！すごい！！

フェリーの中に浴場や露天風呂やサウナもあるんですね！！普通の大浴場なのに外は青い海一色でものすごく違和感がありました。露天風呂はその名の通り、外の海を見ながらお風呂に入れるのですが死ぬほど寒かったです。肩がお湯から露出した瞬間凍死するかと思いました。

船内には、進行方向側にもデッキがあり座って景色を一望できます。

フェリーならではの「遅いけど進んでいる」感覚が目で体感できるので楽しいです。

昼ごはんは焼きカレーを選びました。門司港の名物グルメですね。

さて、ご飯を食べた後は特にやることがないので船内を探検することにしました。

ゲーセン部屋もありました。流石に太鼓の達人はオンラインに接続されていませんでした。

エクササイズルームというのも発見。なるほど、海を見ながら筋トレできるように配慮されているのですね。

なんかサイダーなるものもあったので買ってみました。おいしかった。

夕飯はハンバーグ定食を選びました。太陽が沈むのを見ながらご飯を食べるのもおいしかったです。

夕暮れは本当に綺麗でした。こういう景色を観れるのは船ならではって感じがします。

そうこうすると、船は横須賀港に着くための準備を始めました。船の揺れがピタッと止まって、この船旅も終わるんだなあというのを体感します。

そして横須賀のフェリーターミナルに到着。お疲れ様でした。

初めての船旅ですが、自分の予想以上に楽しいひとときでした。正直フェリーは時間もかかりますし、港まで行く必要があり手間なことから避けていたのですが、いざ乗ってみると完全にリゾートでした。移動する景色を観ながら風呂に入ったりご飯を食べたり、それはそれは楽しい時間だったので今後も使ってみようかなという気持ちになりました。