tl;dr
- すごいことになった
- 頑張った俺を褒めて
事の発端
実は原案は2017年の11月に「いつかやってみたい」と思ってメモ帳に書いたものです。「いつかできればいい」と思っていたので特に気にかけてはいませんでした。
私は関東に引っ越しして1年目が経とうとしていますが、「関東にいないとできないことをする」が今年の目標です。なら、今年実現するしかないでしょう!
新しい物事をする場合は批判されるリスクはあります。なのでここは「次もやってほしい声が来たら次もやろう。燃えたら今回限りでいいや」と割り切って開催することにしたわけです。
タイトルに「第0回」も「#1」もないのはこのためです。次もやろうと思ったら「#2」として開催したらいいと考えました。
そして1年後の2018年11月、秋葉原でらずは氏と遊んでいたとき、事態は急加速することになります。「本当にやってみよう」という話になり、お互い「撮影もできて勉強会もできる場所」を探していました。
場所どうする
しかし、両方を兼ね備えた場所はそうそう見つからず躊躇っていたのですが、その時です。
KMDの杉浦教授に聞いてみたらいいんじゃない?
なるほどな?
ここできちんと説明しますと、慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科(KMD)の杉浦 一徳教授に相談することになりました。
帰りの京浜東北線の電車の中で緊張しながら教授と連絡を取ったところ、会議室をお借りできることになりました。この時お借りできなければ、実現はできませんでした。本当にありがとうございます。
個人的にすごく助かったのは、金銭面に関することを考慮する必要がなかったことです。学術的な機関なのでお金を徴収することができないのです。お金の問題は極力関わりたくない気持ちだったので、本当に助かりました。
でも、まさか僕の恥ずかしいMarkdownを共有するときが来るとは思ってもいませんでした…。
これはガチで煮詰めないと。
確定する要素が増えれば増えるほど、急ペースで物事って進むんですよね。
名前どうする
さて、ここまで進んだのはいいもの、肝心のタイトルが決まっていません。自分が主催のイベントなので、すごく悩みましたが結果的には「kigeek」という名前になりました。
これはもともと、@hn_kigが山手線の中で適当に決めた名前をそのまま使っています。特に深い意味はありません。
人集めるのどうする
次の課題はメンバーです。幸いにもらずは氏との協力で、技術に精通している方々に直接招待しました。
直接招待する行動に関しては賛否両論分かれると思うのですが、イベントの認知が重要だと感じたのでこのような形を取ることにしました。勿論、普通に参加してくださった方もいらっしゃいます。
ちょっと失敗したと思うのが、ほかのイベントを調べていなかったことです。「行きたかったけどすでに予定が…」となってしまう原因でもあるので、次回やる場合はそのあたりもチェックしておきたいところです。
初主催不安しかない
エンジニアの世界では新しいチャレンジに関してはとても意欲的ですが、他ではそうではありません。「出る杭は打たれる」という言葉がある通り、叩かれたり批判されるリスクがあります。
僕の悪いところなのですが、自己肯定感がありません。その上、最初は本当に何もわからずに模索していた上にショッキングな発言をされるといった、トラブルも起こったりしたので、落ち込んで極力情報収集ばかり行っていました。
ここで、すごく助かったのは某Slackコミュニティの方々です。大規模な勉強会を主催していらっしゃる方からアドバイスをいただいたりして、なんとか気持ちを持ちこたえることができました。ありがとうございます。
主催で心がけたこと
今回始めての主催ですが、いくつか心がけたことが何点かあります。その一部を紹介します。
汚い言葉をツイートしない
もともと、僕は汚い言葉をツイートしないように心がけているのですが、イベント発足から完走するまでは、誰かを悪い意味で誹謗中傷するツイートをしないように心がけました。要は「バカ」とか「クズ」などの言葉を使わないようにしたということです。
イベントを初めて見た方は、主催者である私のツイートを見るかと思います。ですが、そこに「○ ○ はクズ」とか「 ▲ ▲ は死んだほうがいい」みたいなツイートを見たらどう思うでしょうか?「こんな怖い人が主催しているんだ」とか「後から自分も標的にされそう」と思うのではないでしょうか。
これでは、イベントのイメージダウンも起こしかねないと思い、極力慎みました。
(まあ、普段の生活の愚痴とかは抱え込んだままだと倒れてしまう倒れたので、仕事上がりのらずは氏を渋谷や新宿に呼びつけたりしてました。)
2019年6月5日追記:倒れて休職しています。
フィルタはしっかり、でも敷居は低く
次に参加できる方のフィルタリングです。当たり前ですが、一人でも多くの方に来ていただかないとイベントは成立しないといけないので闇雲に制限するのはNGです。ですが、ある程度の制限は用意しておかなければ、主催者(私)は「なんでこの人はここにいるんだろう」となりますし、参加者も「意味がわからなくて楽しくない」となるのでお互い不幸な結果になります。そのため、エンジニアとして活躍している方や、興味がある方のみ参加が可能というフィルタを課しました。
また、エンジニアといっても多岐に渡ります。ハードウェア周りからソフトウェア、そして組み込みまで幅広くありますが、ここに関しましては杉浦教授の「Computer Scienceと関連していれば複合領域もOK(よってハードウェアの人もOK)」という意見を取り入れました。つまり、敷居を極限まで下げたのです。
結果としては、大正解でして「その人にとっては当たり前だけど、他の人からしてみればまったく知らない」分野を参加者と共に学ぶことができました。
(蛇足ですが、自分はクラウドサービスを活用したりサーバーを立てたりフロントもバックエンドもアプリを書いたりとしているので、ここにも制限をしてしまうと自分の首も絞まってしまうんですよね…。)
勉強会当日
お互いにアクシデント発生してものすごく焦りました。
電車が目の前で行って遅れそう
乗ってた電車が止まって遅れそう
結果的に問題なく到着できたんですが、お互い不運に見舞われていると当日ちゃんとやっていけるか不安になりました。
イベント中は、時間に関してはあまり厳しく制限は行いませんでした。初めて参加する方は、発表時間が予想以上に遅れる方もいらっしゃいますし、時間がかかる方もいらっしゃいます。そのため、大きくマージンを取っていたのですが、特にこれといったトラブルも起こることなく進行することができました。
もっと言いますと、マージンがそのまま残ってしまい、お昼ご飯の時間が本来60分だったものが90分程に伸びてしまいました。まずいと思ったのですが、大学周りの食堂はどこも混んでいたため時間的にはちょうど収まりました。逆に60分であれば時間は足りなかったでしょう。
実際の発表枠
実際の発表に関する内容は、別途Webサイトを立ててそこに記述しようと思うので、ここでは私個人の意見だけを書きます。
全員違う分野で活躍している方がそれぞれ発表する姿は本当に衝撃でした。先程も述べたとおり、「自分では当たり前と思っていたけど、他から見ると全く知らないこと」がとても多かったからです。そして、発表者からもそのような感情が伝わってきました。
井の中の蛙にならないようにしようとはいつも心がけていましたが、もっと大きな井戸の中に居たんだなということをとても痛感しました。
発表後
特に書くことはないのでハッシュタグから追っかけてください。後からなんとかなるかな?と思っては居たのですが、普通の会議室なので、異様な空間と化していました。真面目な発表をした後に遊べるという矛盾した空間は今まで見たことなかったため、眺めていてすごく楽しかったです。自分でイベントを主催できたから、このようなことができた。そう思うと嬉しくなります。
場所として用意してくださっていた会議室では着ても構わない場所であったため、特に問題はなかったのですが、もともと開始時間が早かったため発表後のアフターの時間はもう遅くしたりなどしてもよかったのかなと思っています。ここに関しては次へと改善していきたいところです。
ただ、僕が主催だと思われていなかったのはすごくショックでしたね!
変に炎上したら嫌なので表面化せずに動いていたのですが、それが裏目に出たんですかね。うーん、悲しい。
あとがき
イベント終了後、電車の中で揺られていましたが、コミックマーケットやオープンソースカンファレンスが終わった後に感じる「祭りが終わった虚無感」というのを何故か一切感じませんでした。本当に自分がイベントをやり遂げたんだ、という気持ちもなく少し複雑な気持ちになっていました。
その時、「人前で発表するのは初めてだったから良い機会だった」といった内容のメッセージを戴きまして、「僕の行動で動かして、自分も含めて全員が楽しむことができた」という実感を得ることができました。
参加してくださった方、開催するにあたって相談に乗ってくださった方など感謝しきれないほどありがたい気持ちで一杯です。また、開催する際はよろしくお願いします。