SORACOM LTE-M Buttonで遊ぶ

この記事はmohikanz Advent Calendar 2018の23日目の記事です。

マイブームになってるSORACOM LTE-M Buttonの話をします。

このボタンは普通のDashボタンと違い、Wi-Fiはありません。その代わりチップ型のSIMを搭載したLTE-Mが使えるので、サービスエリア内であればどこでも機能します。まるでドラマや映画などである、悪役が押しそうなスイッチですね。

ですが、このSORACOM LTE-M Buttonは事前に知っておくべきことがあります。

  • KDDIのネットワークに接続する(auではない
  • 通信料がかかる
  • AWSアカウントが必須
  • AWSでLTE-M Buttonを使うための月額費用もかかる

もちろんLTEと書いているのでどこかと通信するのは察せると思うのですが、この製品はKDDIのネットワークに接続します。auではないのでサービスエリアが若干違います。

もう一度言います。KDDIのネットワークです。auではありません。

KDDIでは「KDDI IoT通信サービス LPWA」という名前で提供されていますので、詳しくはサービスエリアをチェックしてください。

個人的な感想としては、思ったよりつながるという感じです。会社や自宅はサービスエリア外なのですがそれでも通信することはできました。逆に秋葉原某所のHUBでは繋がらなかったので、今の所はスマートフォンのようにどこでもつながるようではなさそうです。

通信料ですが、こちらも年額1,500JPYかかります。まあ、ドメインの年額ぐらいなのでエンジニアの方にとっては許容範囲ではないでしょうか。

最後のトラップですが、AWSと連携することが前提のボタンなのでAWSのアカウントと月額費用もかかります。AWS IoT 1-Clickの1デバイスにかかる料金が0.25USDなので、27JPYぐらいでしょうか。あとはLambdaの料金などが入ったりします。うーん、結構かかるな?

IoT 1-Clickの設定で、ボタンとAWSのアカウントを紐つけます。これで利用できるようになります。あとはLambdaとかで良い感じに組み立てればOKです(Lambdaはあまり詳しくないので省略します…)

ボタンを押すと、KDDIのネットワークに接続してLambdaなどが発火して切断されます。最低でも10秒はかかるのでボタンを押したら即発火にはなりません。時間はかかりますが、常時接続しているわけではないので仕方ないですね。

作ってみた

このボタンを見て真っ先に思ったのが「どこでもニャーンとツイートできるボタンが作れそう」だったので、Lambdaで適当に作りました。

ボタンを押すだけでツイートできるのは結構面白いのですが、カバンの中に入れると頻繁に誤爆するのでダブルクリックじゃないとツイートしないように変更しました。

最適そうな場所

車の中などWi-Fiを用意できないような場所や、Wi-Fiが用意できない場所にボタンを設置したい時です。他にもWi-Fiが使えないすごく離れた場所に呼び出しボタンを置く場合には使えそうなのでは。

使うには適さない場所

会社の中や自宅では適さないかなと思います。基本場所が固定されてしまうので、そういった場所にLTE使ってもなぁ…ってなります。

絶対に適さない場所

ファミレスや居酒屋などで、友達の前でこのボタンを出すとほぼ確実に押されます。今のところ百発百中です


LTEにつながるボタンというのは「ありそうでなかった」面白いデバイスなので、どこでもつながるボタンならではの魅力を探していきたいところです。